コラム

第9回 「勝つ」ということ

2014.06.11 | コラム , 雑記

今シーズン、とにかく勝っている。現時点で公式戦は8勝1敗。それも多くは昨年度まで格上の相手。指を折ってみると、すでに昨年度の1年分より勝っているな笑。一昨日(6月7日)の総理大臣杯北信越大会においても、準々決勝で新潟医療福祉大学を破り(延長戦の末、4-2)、初めて準決勝に進むことができた。医療福祉さんに勝ったのは当然(?)初めてのこと。確か3年前(現4年生が1年生の時)は、13-0だかで負けたな・・・(これはサッカーの試合だったかな苦笑)。
今回の総理大臣杯の組み合わせが決定した時点で、医療福祉さんとの準々決勝を、チームにとっては“決勝戦”と位置づけて準備をしてきた。つまり、北信越の大学サッカーでベスト4に入ること、これを明確な目標とした。

当たり前のことだが、スポーツは勝ちたい気持ちが強い方が勝つものである。試合中の要所要所で「戦い」に勝つことができた。それが唯一の勝利できた要因だが、よって勝つべくして勝ったとも言える。延長戦開始早々に先制されてからの3発で逆転勝利。気持ち(「魂」と言った方がよいか)次第でこうしたことが起こるからスポーツはおもしろい。

さてさて、スポーツの世界に限らず、「一生懸命頑張ろう!」という言葉をよく耳にする。しかし、一流選手は一生懸命頑張ってはいない(分析家氏)という。一流選手は意識しては頑張ってなどいない、それではレベルが低い、ということらしい。「(意識的に)一生懸命頑張ろうとしないと頑張れない」では、頑張り続けることは難しいのではないだろうか、と考えてみた。そしてある時、「『頑張ろう』と声を出すときの自分」に目を向けてみたら、「声でも出して頑張ろうとしないと頑張り切れない自分」の存在に気が付いた。
サッカーは前後半で90分間、走り続けねばならない。30℃をこえる日もある(人工芝の上はもっと熱い!)。明確な攻撃・守備の分断やタイムもない。そして、昨年度サッカー部を卒業した宮澤諒君の卒論によれば、Jリーグでも1対0のスコアが最も多い(宮澤,2014)という。つまり、勝負は一瞬にして決まってしまう。これがサッカーという競技の特性である。考えてみると、大変なスポーツだな・・・

 今シーズン勝っている、という事実。確かに、力のある新入生の加入もその一因であろう。しかし、改めてチームの現状を考えたとき、もっと大きな変化があるのを感じる。それは試合後、「もう走れない…」と倒れ込んで動けない選手が相当に多くなったこと。大学リーグの北陸さんとの試合後も、新潟経営さんとの試合後も、延長戦となった今回の医療福祉さんとの試合後も、ベンチは目にした光景である。少しずつ、一生懸命が当たり前(無意識的)の選手が増えてきたのかな。

こうした選手たちの誠実な取り組みにふさわしい「場」は、向こうからやってきた感じがする。ほんと自然とやってきた(当然、多くの方々のご協力のおかげであることは忘れてはならないが、こうしたご協力も含めて「場」とも思える)。「場」はやってくるもので、こちらから求めてもやってこないことも、以前分析家氏から教わった(と、私の解釈では思っている)。今シーズン、初めてチームに与えられた「場」。長野県選手権の決勝も、総理大臣杯の準決勝・決勝も、選手たちは驕ることなく誠実に、これまで通り戦うと思う。

ちなみに、ベンチにいる私の疲労度も(申し訳ないが)今シーズンはまるで違う。「見ているだけ」にも関わらず、試合が終わると辛うじて一杯やる力くらいしか、残っていないのです。

齊藤 茂

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