コラム
第1回 「創部からこれまで」
第1回のコラムは、松本大学男子サッカー部の創部からこれまでについて書かせていただこうと思う。
思い起こせば7年前の2007年4月、4名の部員と共に本学男子サッカー部を創部した。当然のことながら、当時は公式戦どころか練習試合を組むことすらなかった(人数的に麻雀はできたようだ笑)。
創部2年目には試合が成立するギリギリの人数が集まり、北信越大学サッカー連盟へ加盟申請し、交流戦へ参加。3年目は2部リーグ全10チーム中3位、1部チームとの入替戦で敗れ2部残留。そして4年目、2部リーグで優勝を果たし、1部への参入が決まった。5年目の一昨年シーズン、1部リーグでの戦いは得点13、失点61の数字が語るように、苦しかった。
しかし幸運なことに、最終的には全8チーム中7位、3勝11敗という厳しい成績ではあったが、入れ替え戦の末、なぜか1部に残留することができた。
創部6年目となった昨シーズン、大学の「重点部」として新たな戦いが始まった。総理大臣杯決勝トーナメントでは初めて1回戦を突破するなど(準々決勝で優勝校に1-3の惜敗)、力をつけている確かな手ごたえはあったものの、結局、リーグ戦は一昨年と同様の7位。入替戦では前半2点を先制するも、後半2点を返され、同点でPK戦。
「これを相手に決められたら負け」という状況まで追い込まれながら、PK戦(6-5)の末、この年もなぜか1部に残留することができた。
なぜ、残留できたのか。
入替戦当日は多くの在校生、OB・OG、保護者の方々や同志信大サッカー部の皆様を含め、100名を超える方々より、心からのご声援をいただいた。本当に小さな差で勝負が決したこの試合、こうした方々の力がなかったら勝利することはできなかったと思う。こうした体験を糧に、小さなことこそ大切にできるチーム作りをしていくことを誓ったシーズンであった。
そして、7年目の今シーズン、リーグは前半を終了し、2勝2分3敗の勝ち点8で5位。4位チームとの勝ち点差も「2」と肉薄してきた。昨年度の優勝校とも引き分け、上位チームから初の勝ち点も獲得することができた。
スターティングメンバーの半数以上を1・2年生が占める若いチーム(前期リーグ最終節のスターティングメンバーのうち、1年生3人、2年生3人)ということもあり、戦術面においても精神面においても、日増しにチームが良くなってきているのを実感できる。監督冥利に尽きる。
さて、本コラムではこうした「まさに監督冥利に尽きる!」と感じた体験や、(指導哲学とまではいきませんが)私が日々考えていることを書かせていただこうと思う。乞うご期待?
松本大学男子サッカー部部長兼監督 齊藤 茂